平成17年4月の閣議に因って京都議定書目標達成計画が決定され林野庁から≪地球温暖化防止森林吸収源十カ年対策≫を
推進するという方向性が出されました。
その方向性とは次のようなものです。
@健全な森林の整備。
A保安林等の適切な管理・保全等の推進。
B木材・木質バイオマス利用の推進。
C国民参加の森林づくり等の推進。
そこで我々が提唱するのは『バイオマスタウン構想』です。
それは石油等の化石・鉱物資源に依存する状態から出来るだけ脱却し再生可能な自然素材を活用する地域循環型社会の構築です。
それこそが『バイオマスタウン構想』なのです。
我々の構想をおおまかに説明すると地域内に存在する竹資源等を、地域住民による伐採、地域住民による加工、地域住民による消費
地域内における竹資源等の再生産を促します。
ご存じのように、竹は非常に成長が早く約3年で成長すると言われております。 我々はその竹に着目しております。
竹資源においては、建築資材への活用、パルプ製品用原料、炭化する事による水の浄化
エネルギーへの転用など様々な使い道があります。
また竹のCO2吸収効果は、大きいと考えられています。
しかし現在のところ里山の竹林は手入れされず放置されております。それは、維持管理の担い手不足、整備コストの経費などの
問題により竹林の維持管理への熱意が無くなってしまった事が起因しているのではないかと思われます。
もう一度里山の保全(主に竹林の整備)に熱意を持って取り組んでもらうためには、その資源を加工し販売し、整備コストの経費を
そこから捻出する必要があります。
それでこそ環境に配慮した資源の再生産が出来、地域内の生物資源を無駄にすることなく循環させることが出来るのです。
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